El fandango en la frontera

辺境のファンダンゴ。メキシコ在住ライターのラテンアメリカ情報ブログ。

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映画『El Infierno』....¡Nada que celebrar2010! 

elInfernoP.jpg
いま、メキシコは9月16日の独立記念日にむけてソカロ(大広場)も
飾り付けがすすみ、お祭りムードになってきました。
今年は独立から200周年ということで盛大に祝われる予定ですが、
なんでも、その祝典のための予算が5億8千万ペソらしい。
「予算はオリンピック級の国家規模のイベントにしては経済的な額」
とか政府の担当者が言ってて、アホかと思いました。何が経済的じゃ。
メキシコ史上最多の花火をあげるらしけど、その金を別のことに使った方がいいんではないか?
多くのメキシコ人たちはお祭り騒ぎが好きだから、表面的には
盛り上がると思うけど、その心の中では、この行事を冷めてみていると思います。

そんなわけのわからん200周年にあわせ、ダミアン・ビチルが、
イダルゴ神父の頭を見事に再現している伝記映画『HIDALGO』やら、
独立記念を祝した映画が続々と公開中なんだけど、
そのなかで気になっていたルイス・エストラダ監督(『la lay de Herodes』)の最新作
EL INFIERNO』(地獄)を観てきました。




いや、痛快だったわ。真っ黒なユーモア。
200周年記念ということで作られた映画だと思うが、
思い切り、200周年を祝う政府公式ロゴ風の「MEXICO 2010」の下に
”NADA QUE CELEBRAR”(祝うことは何もない)って書いてあるもんね。

えらい!よく言った。みんなの言葉を代弁してるわ。

麻薬組織のドンは政治家や警察と癒着し、
州知事になるわ、陰惨な形で死体を見せしめにするわ、
.....どのエピソードも実際に起こってることだもんな。
ほとんどのシーンがバイオレンスだけど、
映画館の観客たちは、ずーっとドッカンドッカン笑っていました。
とくに、パパ(ローマ教皇)、ビセンテ・フォックス(前大統領)、
フェリーペ・カルデロン(現大統領)の写真が登場したところでは、大大爆笑してた。

参考:
メキシコの警察の腐り具合を象徴する記事
警察が警察を取り押さえております。

ディティールがおもろい(というか、ほぼ現実だけど....)
マルベルデ信仰や、ごてごて悪趣味な北部特有のファッション(柄物に柄物をあわせる感じとか)
組織の中にぽっちゃりした「Muñeca(お人形)」という呼び名の組員がいたんだけど、
その、しょうもないあだ名の付け方とか。(つい先日も、「バービー」というあだ名の麻薬組織組員が捕まっていたし)

そういや、メキシコ北部出身の知人女性が、
「北はTierra Caliente(熱い大地)と呼ばれるくらい、乾いていて熱い。
だから暴力や怒りが充満するのよ」
と言っていたけど、その感じを思い出した。

主人公ベニー役のダミアン・アルカサルのダメダメだけどキメるときはキメる男像も
良かったし、出演者陣が豪華。
ドンには、エルネスト・ゴメス・クルス、
その妻にはマリア・ロホ、ベニーの相棒役にホアキン・コシオと性格俳優だらけ。
あ、政府の麻薬対策部の指揮官としてダニエル・ヒメネス・カチョも出てるけど、他の役者に比べたら影がうすい。

あと、サントラも良い。
ノルテーニョ、バンダ、コリード、テハーノ、マリアッチといった
北部音楽のオンパレード!ロスロボスや、ロス・トゥカノス・デ・ティファナ
フラコ・ヒメネス、ホセ・アルフレッド・ヒメネスなど、かなりツボなセレクト。

独立記念日にはソカロヘ行かず、この映画を映画館で観るべきです。


『EL INFIERNO』予告編

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[ 2010/09/06 17:40 ] 映画 | トラックバック(-) | CM(0)
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