El fandango en la frontera

辺境のファンダンゴ。メキシコ在住ライターのラテンアメリカ情報ブログ。

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ロス・アグアス・アグアス待望のニューアルバム! 

皆さん、元気ですか?
日本の選挙の結果には当然納得できないけれど(もちろんメキシコの新しい大統領にも納得できないけど)、私は私がやれることを地道にやっていきます。

さて!気分を変えて、良いお知らせ!
私の大大大好きなメキシコのジャムバンド、ロス・アグアス・アグアスのセカンドアルバム『トゥー・スリー・カラテ・ムーヴス』が2013年1月13日発売日が変更になりました!いよいよ2013年1月20日ミュージックキャンプより日本発売されます!!(日本盤には詳細な解説と全曲歌詞対訳付きです

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2012年の夏にはヨーロッパとコスタリカをツアーして、ベルギーのPole PoleやFestival Afrolatinoといった大きなフェスにも出演。メキシコではカフェタクーバやジャミロクアイのオープニングアクトを務めたり、2013年のVIVE LATINO(フジロック的な大型フェス)に初出演も決定し、ますます絶好調のロス・アグアス・アグアス。

現在は入手困難になってしまったファーストアルバム『イージー・アンド・トロピカルマシーン』で、日本のレゲエ、ジャムバンド好きの心もつかんだ彼らの2年ぶり待望のアルバムです!

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レゲエ、スカ、ファンク、クンビアやサルサなどのラテン、ジャズ、ロックそしてベラクルス州発祥のアフロカリブ系文化を汲む、伝統音楽ソン・ハローチョを融合した音は唯一無比。ニューアルバムのプロデュースはメキシコのベテラン・レゲエ・グループ、アンティ・ドーピングのギタリスト、ハンス・ムエス。

losaguasaguas_2012.jpg
いいねえ、この気取ってないところが。Tinaco(メキシコの家庭の屋上に備え付けられている貯水タンク)のところでアーティスト写真を撮ってしまう抜けてる感じがいい!でも演奏はすげーんだよ!!

彼らのコンサートを初めてオリンカン(メキシコシティで開催されている国際ルーツミュージック・フェス)で見た時の感動は忘れられない。ハラーナ(ソン・ハローチョに使われる小型弦楽器)が鳴り響いたかと思ったら、豪快なホーンセクションが!ファンク、レゲエっぽい曲をやってるのに、その歌い方、声の通り方がモロにソン・ハローチョ。メンバー全員が生まれた時からソン・ハローチョのある生活のなかで育っているから、メッセージ性のある歌詞にしても、言葉遊びの要素があったりするところも、ソン・ハローチョ的。メキシコにはミクスチャーやジャムバンドっぽいごった煮系バンドはたくさんいるけど、そういうところが、ほかのバンドとはひと味違うところなのだ。

そんな彼らのニューアルバム『トゥー、スリー、カラテ・ムーヴス』は、メキシコの平和、非暴力を願い、次世代に希望を受け継いでいくことをテーマにしています。
2006年、前大統領のフェリーペ・カルデロンが麻薬組織撤廃を宣言し、軍を導入して抗争が激化。
メキシコで2006年から2012年現在まで抗争で亡くなった人の数は7万4155。一日平均48人、月に1433人が亡くなっているとされます。(関連記事:メキシコじゅうがもう誰の血も流させるな、と叫んだ日
ロス・アグアス・アグアスが拠点とするベラクルス州も戦場のように危険な事態になりました。
そこで、汚職、不正、暴力がはびこる社会にうんざりした彼らは、音楽で抵抗していこうと決意し、このアルバムを作ったのです。前作『イージー・アンド・トロピカルマシーン』よりも演奏、メッセージ性、多様な音楽性にさらに磨きがかかり、メキシコ発のレベルミュージックの傑作!!といえる内容です。
メキシコ好きな人はもちろん、音楽好きな人にはぜひ聴いてほしい!!
amazonなどのネットでも予約購入できますが、がんばっているお店をサポートするためにも、お近くのCDショップでぜひ、予約を!!
そして、FacebookやTwitter、ブログなどでも拡散いただけると嬉しいです!!

試聴はこちらでできます


先日、ラジオFM YOKOHAMAのE-ne!に出演したときに流した曲『El sol(太陽)』は、彼らのニューアルバムから選ばせていただきました。その『El sol』を歌っているアルバムリリース記念コンサートの際に撮られた映像↓
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この曲にVersador(ソンハローチョの吟遊詩人)としてゲスト参加するのが、アルバム『センブランド・フローレス』 が2013年グラミー賞にもノミネートされているロス・コホリーテスのオリジナルメンバーとして活躍後、ロス・パハロス・デル・アルバを率いるハラーナ奏者、サウル・ベルナル。彼のスポークンワーズが心にジンときます。この「El Sol」の歌詞が深いものなので、特別に抜粋してこのブログに載せます。


太陽


夜になると俺を目覚めさせる銃声音 バズーカ砲にむけて投石する人々
軍隊の到着だ!(もう着いた!)手榴弾を握ってる
皆家から出ろ さもなきゃめちゃめちゃにされるぞ
5、10、または15、20の死体 理由なく殺された 仲間たちは破滅を見るのに疲れ果てた


町には戦車、砲弾が届いたばかりだ コロンビア、イスラエル、パキスタンから直輸入

太陽を見たくない 閉じ込められた鉄格子ごしに
太陽を見たくない それは俺を暖めもしない
太陽を見たくない 閉じ込められた鉄格子ごしに
太陽を見たくない それは俺を暖めもしない


お前の着ているユニフォームが持つ力を乱用するのをやめろ
見ろよ 誇りとは 肌の色でも、社会的な地位でもない
自由は散弾ではなく 自由は暴力ではない 
自由とは壁を倒壊させる自覚
もうこれ以上処罰される人はいらない もうこれ以上行方不明者はいらない
俺たちは民衆がひとつの信念によって結託するのを望む
俺たちはこの歌が未来を導けるように願う
労働者たち、農民たち皆が兄弟のように手を組んで
自由をつかもう すべてのメキシコの人々の正義と平和のために




本来なら「軍隊の到着だ!」という歌詞の部分を、ビデオのなかではわざと「ペニャ・ニエトの到着だ!」と歌っているのに注目。12月1日にメキシコの新しい大統領、エンリケ・ペニャ・ニエトが就任し、それに反対する人々が平和に抵抗運動をしていたにもかかわらず多くの人々が捕らえられました。そのなかには写真を撮っていただけのジャーナリスト(うち1名の外国人も含む)もいました。現在14人が拘留されたままで、その釈放を求める運動が続いています。

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大統領就任の顛末は 
何をしても大丈夫な国で 

新しいアルバムについて語るロス・アグアス・アグアスのメンバーたちの映像↓
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[ 2013/01/16 20:38 ] 音楽 | トラックバック(-) | CM(0)
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