El fandango en la frontera

辺境のファンダンゴ。メキシコ在住ライターのラテンアメリカ情報ブログ。

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2012年メキシコ大統領選は終わったのか? 



↑2012年大統領選キャンペーン、YO SOY132の沈黙のデモ、そして投票日までの様子を撮った写真のスライドショー。

YO SOY132や大統領選についてはこちらの記事をご覧ください

怒る学生たち『私は132』

2012年7月1日のメキシコ大統領選で、世界中がすでに報じているように、PRI所属のエンリケ・ペニャ・ニエト(EPN)が次期大統領に選ばれた。2012年12月から6年間の任期。




対抗馬で健闘していた左派PRD所属のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)は敗退し、彼が2006年に出馬した大統領選のときと同じく(AMLOは現大統領のPAN所属フェリーペ・カルデロンに僅差で負けたのだが、不正があったとされる)「不正選挙で勝ったEPNを大統領とは認めない!」と豪語し、波乱を呼んでいる......のだが、本気でそうしているのだろうか....。なんか、派手に騒いでいるのも、あらかじめシナリオにあることなんじゃないか....と、勘ぐるのは私だけだろうか?

選挙管理委員会(IFE)とPRIの癒着は周知の事実だし、テレビサを筆頭とするメディアへの情報操作などの仕込みもバッチリ。巨額の金が動いているわけで、EPNが勝つのは当たり前だと国民の大半は思っている節があった。
国勢調査によれば、国民の71%が不正選挙の可能性があると考えているそうだ。

ちなみに、私が見たEPNキャンペーンの姿はこちら

選挙当日の夜9時30分の時点で、新聞エクセルシオールの翌日に発行される号が、EPNの勝利と、PRDのミゲル・アンヘル・マンセラのメキシコシティ市長当選(同日は市長選もおこなわれたため)を報じるのを刷り終わっているという写真をfacebookで見たが、なんだか、ぜーんぶひっくるめて出来レースなのか?と思ってしまうほど。

AMLOに関しては、メキシコ市長時代から評判がよく、2006年大統領選に出馬したときには、多くの人々が彼に賛同していた。少なくとも私の身近な人々は皆、そうだったのだが、AMLOが大統領選に敗れたことに怒り、目抜き通りを数ヶ月も大規模占拠したり、PRD内でもめたりしてるのを見ていて、「彼には失望したし、頭がおかしくなったとしか思えん」という人も多いのだ。
しかし、今回の選挙で、私のまわりの人々を見ると、いろいろあったことも忘れたかのようにしきりにAMLOをプッシュする人が多い。好きな文化人、アーティストにもAMLO支持者がたくさん。そしてアンチAMLOな姿勢をみせようものなら袋だたきに遭いそうな勢いだ。だからこそ、その真意を知りたかった。
そこで、サパティスタ民族解放軍のOTRA CAMPAÑA(別のキャンペーン)にも参加していたくらいアンチPRIなカップルと、なんとなく選挙の話題になったので、思い切って質問した。
「あなたたちはAMLOを支援しているけど、本当に彼を信じているのか?」と。
そうしたら、こんな答えがかえってきた。
「EPNは金持ちのボンボンで、バカで、エリート主義、差別主義、マチスタ(男性優位主義)で、あんなやつに権力を握らせるくらいなら、AMLOのほうがマシだ。AMLOは少なくとも私たちと同じ普通の民衆の感覚をもっている。もちろんPRDはダメな政党だと思う。でも、あの腐ったPRIに政権が戻らないためにも、なんとしてでも一丸となって、AMLOを勝たせねばいけないの!!」(妻)
「俺は、AMLOが勝つなんて最初から思っていないよ。でもデモには行く。PRIが勝つのはわかっているけど、ただ黙って、すんなりと勝たせるのは嫌なんだ」(夫)

はたして、AMLOは敗れた。
日を追うごとに明らかになる不正選挙の事実やスキャンダル。
つい先日には、EPNの票と引き換えに大手スーパー、ソリアナがポイント付加済みカードを有権者たちに渡していたことが発覚。

soriana.jpg
↑不正発覚後、ポイントが無効になるのを怖れた数百人が、ポイントを品物と交換するためにスーパーのレジに殺到する顛末。
La Jornada 2012年7月3日


soriana2.jpg
↑それみたことか、とAMLOは記者会見会場をソリアナのポイントカードを使って飾り立て反撃する。なかなか面白いことするよな(La Jornada 2012年7月6日


7月4日より、票の再集計が行れたが、やはりEPNの勝利が確定した。
アンチPRIの人々は怒り、しょっちゅう不正選挙を訴えるデモが行われている。
痛快だったのは、大手テレビ局テレビサの看板コメディ俳優、エウへニオ・デルベスと、女優、歌手のアレッサンドラ・ロサルドの結婚式が7月8日にメキシコシティの中心部、セントロ地区の教会で行われ、テレビサは特番で、式を中継。奇しくもその日はセントロ地区で選挙結果に怒った人々が、アンチEPNのメガデモを行った日で、PRIに買収されているテレビサに抗議するため、結婚式が行われている教会に群衆が移動。教会の真ん前で、「FRAUDE! FRAUDE!(不正! 不正!)」と叫んでいたのだ。人々の怒号はもちろん教会内にも響き渡っていた。


そのときの様子↑
私もたまたまその日、式が行われた教会近くを通ったのだが、ものすごい数の群衆に対し、数百人の機動隊がバリケードを作っているのをみた。

大統領選は終わったけど、なんだかすっきりしない日々を、みんな暮らしているのではないだろうか。
本当に選挙は終わったのか?....というか、最初から「選挙」なんてあったのか?

7月20日発売のラティーナ8月号のメキシコニュース記事に、選挙当日の様子やYo soy132(私は132(人目))主催の『沈黙のデモ』に行ったときのレポートなどを書かせていただいたので、そちらも機会があれば、読んでみてください。
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[ 2012/07/09 17:28 ] 日常と社会 | トラックバック(-) | CM(0)
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