El fandango en la frontera

辺境のファンダンゴ。メキシコ在住ライターのラテンアメリカ情報ブログ。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

メキシコのワインとメスカルを再評価させた兄弟 

前回の記事の続き

PC063881.jpg
さて、これは何でしょう?

ひいてみると.....

PC063899.jpg
ワイン学校エスクエリータの壁の一部でした。建物はリサイクル素材を使ってできています。




アレハンドロの兄、ウーゴは廃れまくっていたエンセナーダのグアダルーペ渓谷のワイン産業を1980年代後半から復興させたそう。まず1880年からある老舗ワインメーカー、サントトーマスを復興させたのだが、そのやり方がかしこくて、ワインを文化的にプレゼンテーションするというもの。ワイナリーにレストランを併設し、コンサートや展覧会などの文化イベントをたくさん行えるスペースを確保して、毎年8月に行われるワインのぶどう収穫祭のベンディミアを地域あげてのイベントに盛り上げた。90年代半ばには、ワイン学校、エスクエリータを開講し、誰もがワインを作って、売る事ができるチャンスを生んだ。

その結果、エンセナーダには続々と新しい小さなワイナリーが生まれ、その競争から、同地域のワインは良い品質を保っているのだ。現在ではワイナリーツアーも行われ、地域観光の目玉となっている。

ウーゴ自身も、CASA DE PIEDRA やEL PARALEROなど、新しいワイナリーを生み続け、建築やボトルなどのパッケージデザインは、アレハンドロにまかせている。20種類以上のエンセナーダ産ワインを売る、彼らのお店、LA CONTRAにも行って来たけど、プレゼンテーションがオシャレ。
PC073973.jpg
PC073972.jpg
PC073964.jpg
BANKSYのグラフィティをラベルにしている、『EL CLANDESTINO』ってワインまであった。

LA CONTRAはメキシコ国内にも何店かあり、メキシコシティでは、サンタフェにあるらしい。

PC073966.jpg
前に書いた記事のなかで紹介した、私がいままで飲んだなかで最も美味しいと思ったワインは、ウーゴとアレハンドロが関わるワイナリー、エル・パラレロで作られた『ENSAMBLE』なのだ。メキシコの酒屋チェーン、LA EUROPEAでも購入できるそうだ。

そんなわけで、ワインの復興で同時に盛り上がっている、エンセナーダ発のグルメは「ニュー・バハ・カリフォルニア・スタイル」として、国内外からかなり注目されているのだが、その代表的なレストランが、ソトコトの記事のなかでも紹介した『Corazon de la tierra』。

PC063864.jpg

アメリカ人とイギリス人のカップルが経営するレストラン。アレハンドロが建築、奥さんのクラウディアが家具デザインを手がけ、ロスの古い橋桁などの廃材で建築していて温かみがあるけどモダン。

PC063868.jpg
PC063872.jpg

ここは、同経営の自然志向のホテル『La villa del valle』の敷地内にあって、建物の前には畑が広がり、そこでシェフ自身が有機栽培で育てた野菜や果物を使って料理するというコンセプト。だからメニューは日替わりなんだとか。

PC063866.jpg
池もあって、ここで泳ぐ魚を食べるんだって。

PC063874.jpg
オーナーのエイリーンと、スタッフのフランス人のアニエス。気さくで素敵なふたり。

PC063865.jpg

また、畑で採れるラベンダーで、ソープやシャンプー、クリームも自家製していて、そのシリーズ『BAJA Botanica』のハンドソープは、メキシコシティのおしゃれなビストロのトイレにも置いてあって驚いたなあ。

PC063869.jpg

ちなみに、オリジナルワイン『Vena Cava』も作っていて、近日中にワイナリー『Ombrigo』もオープン予定。オーナーはワイン学校エスクエリータの卒業生で、ワイン作りに目覚めたそう。

PC063859.jpg

私たちがソトコトの取材に行ったときには、ちょうど建築中だった。もちろん、アレハンドロの建築で、廃船やメガネのレンズを利用したすごく変わったデザイン。詳しくは、ソトコトの記事をご覧下さい~。

こうやって、ウーゴとアレハンドロ兄弟は地域のひとたちと組み、みんなで楽しんで町を作っている感じが、すごく、すごく良い。

ワインだけではない。兄弟は、オアハカとメキシコシティのコヨアカンにあるレストラン、ロス・ダンサンテスの立ち上げにも関わっていたらしい。


PC073976.jpg
ショップ、ラ・コントラのなかにもメスカルのコーナーがあった。左はロス・ダンサンテス、右がエル・アリプス。

ロス・ダンサンテスやその姉妹メーカーのエル・アリプス(リンク参照) 
メスカルといえば、有名で、Liverpoolなどのメキシコのデパートでも売られているほどだが、いまから10年以上前に、テキーラに比べたら二級酒のイメージがあったメスカルを再評価させるべく立ち上がったのも、ウーゴ、アレハンドロ兄弟だったとか。

いまや、メスカルはメキシコシティなど大都市のほとんどのバーで飲めるし、テキーラよりも人気だけど、その仕掛け人たちだったわけ。先見の目がありすぎる。
酒と食と文化を結びつけ、オアハカやエンセナーダの地域を盛り上げるのに一役かっているわけだから、すごい人たちだよ、ほんと。

PC063893.jpg
エンセナーダのエスクエリータ内にも、メスカルの工房があった!地元のマゲイを使って、メスカルを作るのを研究中だとか。壁はベッドのマットレスのスプリングで出来てるのだ。

「建築家は土地や食文化にも精通していなければ」とアレハンドロが言っていたけど、いい建築はコミュニティやひとの生活を豊かにするんだろうな。
そこから外れている建築がどれだけ多いか知れない。
今回の取材で、本当に色んな事を学んだ。

エンセナーダ、また行きたいな。





関連記事
[ 2012/02/15 13:58 ] 文化 | トラックバック(-) | CM(0)
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。