El fandango en la frontera

辺境のファンダンゴ。メキシコ在住ライターのラテンアメリカ情報ブログ。

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ロス・コホリーテス『センブランド・フローレス』 

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ロス・コホリーテス『センブランド・フローレス』

前作『ソン・ハローチョ~終わりのない歌』が大好評だったロス・コホリーテスのサードにあたるニューアルバムがミュージックキャンプ/バリオ・ゴールド・レコードより12月4日(もう明日だ!)に発売されます!
前作に引き続き、ライナーを書かせていただき、今回は歌詞対訳もさせていただきました。

メキシコ伝統音楽、ソンハローチョのルーツを大切にしながら、時にはジャムバンドのように柔軟な音で驚かせる若きハローチョたち(ベラクルスっこ)の素晴らしい演奏を堪能してください!

試聴はこちら

メキシコ湾沿いのベラクルス州発祥300年以上の歴史を持つメキシコ最古のレベルミュージック、ソンハローチョ。
元来は荘園で働いていたアフリカ系移民と先住民たちによって生み出された音楽で、アフロキューバ音楽に影響を受けたリズムと、スペイン伝来の弦楽器が奏でる混合的な伝統音楽。フリースタイルのようにかけあいで韻をふむ歌詞が繰り返されるので、伝統音楽と言えど、常に進化している音楽なのです。

先日、マリアッチがユネスコの世界無形文化遺産に登録され、話題になりましたが、ソンハローチョはマリアッチよりも歴史のある音楽。
にもかかわらず、その歌のメッセージに政治的なものや反体制的な視点も盛り込まれているため、体制から無視され続けてきた音楽とも言えます。

しかし、真の抵抗の音楽であるからこそ、アメリカ合衆国のチカーノミュージシャンたち...ケッツアル、レイジアゲインストザマシーンのザック・デラ・ロチャ、オゾマトリなどがの心をつかんだのでしょう。

ロス・コホリーテスもレイジのザックと親交があり、何度か共演を果たしていて、彼らの活動の拠点であるベラクルスのソンハローチョ文化センター(しかも、それは占拠ハウス)に、2度も訪れています。またEZLN(サパティスタ民族解放軍)のマルコス副司令官も訪れています(前作『ソン・ハローチョ~終わりのない歌』にはそこで行った演説が収録されています)。

現在、メキシコでは暴力がはびこっていて、毎日悲しく、恐ろしいニュースばかりです。

そんななか、ロス・コホリーテスは平和へのメッセージも込めて、このアルバムのタイトルを、『センブランド・フローレス』=“花の種をまく”としたそうです。
こんなにひどい状況でもメキシコの人々はそれに屈することなく、この状況に立ち向かっている。市民による平和のためのデモも頻繁に行われていることからもわかるように、ただ恐怖に震え続けているわけでも、自分らしく生きる事を忘れているわけでもない。
アルバムタイトルと同名曲の『センブランド・フローレス』を聴くと、そんなことを思い出させてくれます。

ロス・コホリーテスの新作と同時発売される、ソンハローチョのハイブリッド・リミックスアルバム、システマ・ボムの『エレクトロ・ハローチョ』もおすすめ!(ライナーは大石始さん)
ロス・コホリーテスやパトリシオ・イダルゴ、ソン・デ・マデーラといった気鋭のアーティストたちの演奏をエレクトロニックミュージックと融合。マヌ・チャオ好きなひとにもしっくりくるかも。メキシコ伝統音楽とダンスビートの融合といえば、ノルテーニャをテクノと融合したノルテックが有名ですが、ソンハローチョでこういう音は今までなかったのではないでしょうか?


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システマ・ボム『エレクトロ・ハローチョ』

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[ 2011/12/02 22:21 ] 業務報告 | トラックバック(-) | CM(0)
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