El fandango en la frontera

辺境のファンダンゴ。メキシコ在住ライターのラテンアメリカ情報ブログ。

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緊急病院からの帰還 

ちょっと長くなりますが、知人や友人への報告も兼ねて、私が体験したことを書きます。

先週末、緊急病棟に運ばれました。
1週間ほど前から、下腹部の痛みがあり、以前から膨満感が常にあったので、太り過ぎだろうと思って、気にせずいました(そこは気にすべきところ)。
でも、先週土曜日に夫とふたりで道を歩いていたら、どんどん痛みが強くなっていき、しまいには歩けなくなってしまいました。今までに体験したことのないような内臓をチクチク刺激する重い痛みで、大量の冷や汗が湧いてきました。
なんとか家に辿り着き、夫が救急車を呼ぶというので、「やめてくれ~」と呪文のように唱えていました。だって、どこの病院に連れて行かれるかわからないし、保険に入っていないので、莫大な金がかかるのが心配で(こんなときまでケチ!)「病院にいきたくねえ~」と子どものようなことを言ってしまいましたが、結局夫の務め先のつてで政府系の病院の緊急センターに運ばれました。
ちなみに私はメキシコ人の妻なので無料です。

だったら、「そこでいいじゃん」って思うでしょ?実はこの件が起こる少し前に、私たちの間で健康保険の話になっていたんです。しかし、夫は政府系の病院は最悪だから一般の会社の保険に入って、私立の病院に少ない費用で行けるようにしようと提案。でもそのまま2年くらい経ってしまい、私は、はっきりいって私立の病院も信じてないので、とにかくその政府系でもなんでも緊急時のための保険が欲しかったんですよ。

だって、道を歩いているだけで2mくらいの深さの穴がいきなりあったりとか、爆発事故が起こったりとか、大きな鉄の棒が落っこちてきたりとか、ほんとーに危険が多いので備えておきたかった。
あ、あと激しい食中毒とかも、まれにあるしね。

でも、まあ、いいや。今回、順番は逆だけど、保険を取っていないにも関わらず、無理矢理受付で登録して病院で治療を受けられることになったので、結果オーライです。

しかし、この政府系の保険、登録するのにやたら時間がかかるようで、友人なんて取得に半年以上かかってました...。


それで、今回、悪評判をいろいろきいていたので、ものすごい待たされるかと覚悟していたのですが、なんとかうまい具合に診察してもらい、レントゲン撮影、血液、尿検査をし、わかったのが、神経性の膀胱炎と大腸炎ということ。原因はストレスで、それによって白血球の数が増えていて、下腹部を攻撃していたもよう。手術の必要はないというので安心しました。確かにここ数週間の間に色んな心配ごとが重なっていたので、知らない間にストレスを溜め込んでいたみたいです。

そして、通されたのが待ち合い室のような椅子が並んだ小さな部屋で、すでになかには5人ほどが座って点滴を受けていたんですが、ここからベッドのある部屋に移動するのかと思いきや、だんだんわかってきたのは、「あ、私はここで治療するんだな」ということ。ベッドが圧倒的に不足しているので、重症な患者以外は椅子で治療を受けるのです。堅い長椅子とふかふか応接椅子(でも、破れまくって綿が出てきてる)の2つがあって、ふかふか椅子のほうに座ったのが大失敗。ふかふか椅子は深く身体が埋もれるので、無理な姿勢をとることになり長時間座るのはキツい。堅い椅子の方が背中を支えてくれるので、楽ということに後になって気がついたところで、続々と患者が増えていき、もうその椅子と一緒にいるしかなくなりました。

手術しないときいていたので、すぐに帰れるかと思っていたら、点滴の投与は24時間近く行われるようで、椅子で入院です。うう、辛い、身体が痛い。3時間間隔で面会時間があり、家族がやってくるので、寝落ちた頃に、面会時間がきてまた起きて~というのを繰り返し。

病院は狭いけど、医療機器は最新のいいものを使っていると思いました。食事も3度出て(激マズ)るし、清掃も徹底していて、2時間おきに清掃員が床や椅子などの清掃と消毒に来ます。結構ちゃんとしてると思う。ただ、患者の移動用の車いすや、点滴を支える台、椅子などの備品が半壊してます。

あと、医者や看護士の対応はかなり悪いです。優しいひとなどほとんどいませんが、仕事はできる人たちだと思います。その時に担当していた若い女医が患者のことをいたわらない発言が多く、「血液検査の結果が良ければ家に帰っていい」と言うので、「いつ検査が終わるの?」ときいたら「めちゃくちゃ時間がかかるよ~。さー、いつになるかな~」と不安を煽るような調子。私のまわりの患者たちは50代後半~80代くらいだったのですが、そのひとたちのことを「おちびちゃん」とか「じーさん」とか呼びつけている。なかには4日間(!)も椅子で点滴受けているおばさんが、もう我慢できないので家に帰りたいと懇願するのを、「おちびちゃんの、おなかの痛みがとれないかぎりは、家に帰すわけにはいかないのよ」と冷たく(バカにしている?)言い放ち、あげくの果ては仲間と冗談言って大笑いしている声が、室内に響き渡るし。

まったくリスペクトがないので、ものすごい頭にきて、「.....Como chinga?(どうやってやっつけるか)」とずっと考えていましたが、トイレに立ったときに、ベッドのある部屋のほうを通るので、何気なく中をみたら、部屋のなかにぎゅうぎゅうにベッドが並んでいて、急性ドラッグ中毒になった若い女の子が、ギャーっと叫んで暴れている。さらに、その足元では頭が割れた老人がうめいている。その、いっぽうで、車でトレイラーと衝突した青年が、舌の移植手術をする準備を廊下でやっている。そして、廊下の奥のほうには泊まり込みのスタッフたちが、仮眠をとるために床に紙を敷いて、転がるように寝ていました。
そんな状況を見たら、うわー、こりゃ患者に対しても酷いけど、ここで働くひとたちも相当酷い目にあってるわ....と思い、Chingar(やっつける)はやめようと思い直しました。しばらくしたら、女の人がいきむ声が聞こえてきて、どうやら赤ん坊が生まれたようでした......。

痛みで朦朧としながらも、そんな光景を見た事を、はっきり覚えています。非日常のようだけど、明らかに現実の光景なんです。毎日、毎日、こんなことが起こっているのか......。ここだけでなく、ほかの場所でも、ベッドが足りなくて、病院が足りなくて、苦しんでるひとが山ほどいるんだろう。この国の病院不足は頭でわかっていたけど、目の当たりにすると、本当に本当に重い。

私は白血球の数がなかなか下がらなくて、このままもう一泊と言われたんだけど、原因が神経性なのに、ここにずっといたら絶対によくならないだろうと思い、「下剤を投与してくれ、ウンコしたらきっとよくなると思う」と女医に頼んだら「じゃあ、ウンコしたら家に帰っていいよ」と言われたので、今まで生きてきたなかで、ウンコをすることに、最も全精神、集中力を注ぎました。
その間、周りの患者の日本に関しての質問「芸者はいるか」とか「一番高い山は標高何メートルか」「寿司は毎日喰うのか」とかいうのを受けて、集中力をそがれそうになりましたが、それもすべて棒読み的に適当に応える事で、クリア。見事に、ウンコ完了し、女医に「ウンコ出ました!」と言ったら、よっしゃー、と退院証明書を発行してくれ、家に帰ることが出来ました。
そして家で安静にしています。仕事や家事も休んでいるところ。身体の調子も日に日に良くなっているので、来週からは何とか動けそう... メールのお返事などは来週以降にさせていただければと思います(ここで、私信すみません)。

今はうまく整理できませんが、今回経験したことを、ここに書き残しておきたいと思いました。
ちょっと疲れたから寝ます。
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[ 2011/08/18 12:01 ] 日常と社会 | トラックバック(-) | CM(8)
大丈夫ですか?結局何が原因だったのでしょう。
それにしてもすごいですね。イスで入院って!!!
どんな時でも期待をうらぎらない(?)
メキシコです。
くれぐれもお大事になさってください。
[ 2011/08/18 17:17 ] yodel [ 編集 ]
>yodel博士
ありがとう~いまじゃすっかり普通に歩けるようになりました。
ほんと、死ぬかと思ったので、治って来てよかったです!
原因はストレスですよ~。病は気からですね!
[ 2011/08/20 07:15 ] chola [ 編集 ]
大変でしたね、外国は健康第一です!
ゆっくり療養してください。

メキシコの知られざる実態経験ですね。アタシもここの病院だけは行きたくないし、ペットを獣医に連れていくのさえいつもドキドキです。

ストレスは溜め込まずに!!!
[ 2011/08/20 09:24 ] さる [ 編集 ]
> さるさま
コメントありがとう!なんか引っ越しするかしないとかの件もそうだけど、プライベート面で心配ごとが増えてたんだよね~。あと、貧乏だからって、働きすぎたのかもしれない。実質休みなしだったし。え~ん、早くハラーナ欲しいよ~。
[ 2011/08/20 20:47 ] chola [ 編集 ]
えー、そんな事があったんだね。

噂に聞く通りのメキシコの病院事情だね~。
こっちにすむ外国人にとって
永遠のテーマだよね!
この国で病気になったらどうするか!?

お大事にね。
あんまストレスためないで~!
また飲みいこう~!
[ 2011/08/24 06:05 ] はる香 [ 編集 ]
> はるかさま

つもりにつもった話があるので、またきいてくれえ~~!!!
しかし、休まずに仕事続けてたのが、よくなかったみたい。これは、きちんと休めって知らせだったのだろう。
[ 2011/08/24 09:28 ] chola [ 編集 ]
今更だけど、その光景、友達の家族のお見舞いに付き添った際、見て、ぞっとしたのを覚えてます。確かに政府系の病院!そこの病院だけだと思いたかったけど、やっぱりどこもそうなのかー。無事に帰れただけでも良かった。
[ 2012/01/26 20:17 ] trensa [ 編集 ]
> trensaさま

いやー、そうでしたか。お友達も大変だったね。でも、いまとなってはいい想い出です....って、そんなことはない!メキシコ政府は、このあいだも、変なモニュメントを莫大なお金をかけて建てていたから、そんなもんに金使うなら、病院増やせと思いました。
[ 2012/01/27 06:15 ] chola [ 編集 ]
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