El fandango en la frontera

辺境のファンダンゴ。メキシコ在住ライターのラテンアメリカ情報ブログ。

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メキシコじゅうがもう誰の血も流させるな、と叫んだ日 

8 de Mayo de 2011 MARCHA POR LA PAZ 


Photo by Miho Nagaya
モレーロス州クエルナバカの詩人、ハビエル・シシリアが中心となった市民団体がオーガナイズした平和のためのデモが『Estamos Hasta la Madre(メキシコのスラングで、「俺たちは怒り心頭だ」』をスローガンに立ちあがり5月8日に全国で開催された。シシリアの息子は麻薬組織抗争の巻き添えになって殺された。




フェリーぺ・カルデロンが大統領就任後の麻薬組織撤廃政策により、政府と組織の抗争が激化し、すでに4万人以上が亡くなっている。もう、麻薬組織同士だけの問題でなく、一般も巻き込まれるようになったため、その抗議のための『Marcha de silencio(沈黙のデモ)』だった。
EZLN(サパティスタ民族解放軍)もこの動きに賛同し、チアパス州サンクリストバル・デ・ラスカサスでのデモを5月7日に行うと声明文を発表。
彼らの呼びかけもあり、全国、そして海外へ広がる大規模のデモとなった。

シシリアとその仲間たちのグループはクエルナバカから徒歩で80km以上の道のりをメキシコシティのUNAM(メキシコ国立自治大学)まで歩いてきた。デモはそこから中心地の大統領府前にある大広場ソカロまで約20kmの道のりを徒歩で歩くというもの。
私はすべての道のりに参加できなかったが、最初の集合場所から、最後のソカロまでは見届けることができた。
デモ参加者の正確な人数は本当にわからない。ソカロに集まった人数というよりも、道中で、家の窓から応援したり、食糧の差し入れをする人が多くいた。すごくあたたかいデモだった。

ひとのあたたかみを感じると同時に、デモに参加している家族や恋人や友人たちを亡くしたひとたちの果てしない怒りや哀しみがずしんと伝わってきた。ただ無言で歩く人たちのエネルギーの強さに鳥肌がたった。
黙々とあるく人を沿道にいる群衆が拍手で迎え、見守りながら、彼らの言葉を代弁するかのように叫ぶ。「No más sangre(もう血はごめんだ)」「no queremos militar, queremos hospital y escuela(軍隊は要らない。学校と病院が欲しいんだ)」と。
ものすごく平穏な、名前通り、平和、静寂、沈黙のデモだったけど、その根っこにはこの国に暮らす人々が受けて来た暴力がある。
ソカロで亡くなったひとびとの名前を読み上げているときに、群衆が
『No quería morir(死にたくなかった)』『No debía morir(死ぬべきではなかった)』というかけ声を一斉にあげていた。
その人々の叫びをきいていて、ただ、怒りと涙で震えが止まらなかった。
その声を、カルデロンはちゃんときいているのだろうか。


数万人の人々が「もう誰の血も流させるな」と訴えた日(BBCのレポート)
Miles de mexicanos piden "No sangre" http://bbc.in/jjZ0ud

5月7日にチアパス州サンクリストバル・デ・ラス・カサスでのEZLN主宰デモの映像。


沈黙して歩き続けるデモ参加者たちを拍手で迎える沿道のひとびと。みんなが一斉に「No estan solos(あなたたちはひとりじゃない)!」と声をかけている↓   
un documental por Son Pa' Llevar de la marcha de 8 de mayo de 2011
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[ 2011/05/17 07:51 ] 日常と社会 | トラックバック(-) | CM(0)
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