El fandango en la frontera

辺境のファンダンゴ。メキシコ在住ライターのラテンアメリカ情報ブログ。

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来日迫るDick El Demasiadoのインタビュー(おまけ編) 

CDジャーナルのCDJ PUSHにDick El Demasiado(ディック・エル・デマシアド)のインタビュー記事「来日目前!デジタル・クンビアのゴットファーザー、ディック・エル・デマシアードを直撃!」を書かせていただきました。

cdjDick.jpg


ディックの含蓄のある言葉の数々に唸らされっぱなし。彼がなぜクンビアに目覚めたのか、ニューアルバム『Celulitis Popular(大衆のセルライト)』のタイトルの意味や、彼の表現への真摯な向き合い方、日本への親愛の気持ちも伝わる非常に面白いインタビューとなったので、ぜひぜひ読んで下さい。

今回そのインタビューに入りきらなかった印象的な発言をこのブログに掲載します。

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7月13日にutakata recordsより日本リリースされたDick El DemasiadoのCD『Celulitis Popular』のジャケット

--あなたの住むスペイン・アラゴン州のカランダという村はどんな所ですか?

「カランダは、とても乾燥した大地の村だけど、美味しい桃とオリーヴ、子羊の肉の名産地でもある。気のいい人たちがいて、映画監督ルイス・ブニュエルの生まれた村として知られる。この村の伝統は太鼓の祭りで、毎年、聖週間(4月上旬から下旬ごろ)には、人口4000のうち、3000の太鼓を演奏する人々が村を練り歩く。この村に過疎は無縁で生命力に満ちている。村には妊娠した女性たちがたくさんいて、子どもたち、バイクに乗った若者たち、農民たちであふれている」


カランダのドラムフェスティバルの様子を捉えたビデオ。


--クンビアをやる前にも音楽活動をしたことはありますか?

「私はかねてから音楽が好きだし、映像作家でもある。今までも映像をまるで音楽のように扱ってきた。でも、グループを結成するような形式的な活動は好きじゃないから、今までに何らかのグループの一員として音楽に関わったことはなかった。
私のデビューアルバム「No Nos Dejamos Afeitar」をリリースした2003年頃に、アルゼンチンのイベントに招聘されたのだが、バンド演奏が条件だっただめ、現地でバンドを組んだ。その結果はとても良いもので、それ以来自分のバンドを持つようになった。現在はアルゼンチンのバンドと演奏するか、ソロで演奏する2つの方法で音楽活動をしている。演奏に歌が付くときと、インストだけのときがある」

--あなたはオランダ人ですが、ラテンアメリカの文化から非常に影響を受けていますね。

「ラテンアメリカは原初の学識において偉大なパラドックスだ。ジャングルから寺院そして天文学の発明に至るまで。一方で今日の精神異常、都会、その決断、その消費、その旅がある。いつでも活動的な人々とのたくさんの刺激や交流が待ち受けていて、その結果集中を強いられることもある。人々はとても美しい団結の力を持っている。私がラテンアメリカで最も好きなのは、いろんな町を旅することではなく、私の内なる人々と出会うことだ。出会った人々に親しみを感じるし、それこそがラテンアメリカだと感じる。彼らと交わした言葉の数々が、私には音楽に聞こえるんだ」

--アルバム『Celulitis Popular』でもエンジニアとして参加するボブ・ドレイクとは付き合いが長いようですが、どうやって知り合ったのですか?

「ボブ・ドレイクと知り合ったのは、ルーカス・シモニスという彼と共通の友人を通してだった。ルーカスはとても素晴らしい音楽家で、私もいつも助けてくれ、私のアートグループ、IBWのパフォーマンスにも参加していた。ボブは音の天才で(シャーリー・マックレーンからアイスキューブやアートベアーズまで録音した)唯一無比のアーティストでだ。彼はヘンリー・カウのサウンドエンジニアであった、マギー・トーマスとともに、南フランスの農村地域で活動している。マギーは自分の思い通りの機材を作れる人で、日本の電子音楽のエンジニアたちとも深い繋がりがある。彼女がマイクや、ミキサーの部品を作るとき、日本人エンジニアに良い助言を与えてもらうそうだ」

--『Celulitis Popular』に収録されたボーナストラックの“Pepperspray Dance”が生まれた経緯について教えてください。

「Pepperspray Danceは、私の音楽をとても楽しんでくれる日本の人々を想像しながら作った曲だ。日本で演奏するときに、その姿が逆に私をとても楽しませて、刺激的に思えたから」

--日本でこれほどまでにクンビアが受け入れられることを奇妙に思いませんか?

「基本的に音楽は人々を駆り立てるものだが…..たとえばサルサは装飾されたスポーツジムみたいで、レゲトンは強制的なエロスだ。でもクンビアは数ある音楽のなかでも、子どもでも親しみやすいものだ。君が生まれる前に、母親のお腹のなかで聞いていたリズムのようなものではないかな。ジャズやヘヴィメタでも同じような理屈を唱える人はいるだろうがね!アッハッハ!」

(以上)

来日公演、日本各地で行われるようで楽しみですね!

ツアー詳細は>>>Dick El Demadiado Japan Tour 2014(utakata Recordsホームページ)

CDJ PUSHに掲載されたインタビュー中にも触れましたが、ディック・エル・デマシアードは造形芸術家ディック・ベルドゥルトとしても活躍しています。以前メキシコシティで開催された展覧会レポートを、タワーレコードのweb版bounceに書かせていただいたことがあるので、あわせてご覧ください。
ディック・エル・デマシアードのアート作品と音楽の共通点

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↑メキシコシティの展覧会会場で撮らせていただいた写真。車椅子のオブジェとディック。


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[ 2014/07/16 21:41 ] 業務報告 | トラックバック(-) | CM(0)

ele-king、TABIZINEにW杯絡みの記事 

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長いようであっという間だったW杯。明後日が決勝戦です。
サッカーにほとんど縁のない私ですがW杯関連の記事2本を書かせていただきました。
1ヶ月ほど前に掲載された記事ですが、ele-kingのサッカーコラム『フットボールは誰のモノ?──映画が伝えるブラジル』と、旅のwebマガジンTABIZINEに先日掲載されたばかりの、メキシコシティLGBTIプライドマーチのレポート、『LGBTIプライドマーチで起こった「W杯差別コール合唱」の意味とは』です。W杯の闇側の記事ですが、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。





[ 2014/07/11 14:21 ] 日常と社会 | トラックバック(-) | CM(0)

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