El fandango en la frontera

辺境のファンダンゴ。メキシコ在住ライターのラテンアメリカ情報ブログ。

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近況 納豆とサン・フーダス 

地獄のような手術入院体験後、経過は良好ですが、ホルモンの関係でイソフラボンをたくさん摂らないといけないので、納豆を毎日食べております。しかし、メキシコの納豆は4パックで54ペソと高い!(メキシコではスープ、ごはん、メイン、ジュースのついた定食が35ペソほどで食べられる)なので、ここしばらく納豆貧乏が続いていました。でも、そんな私の家計を助けるすばらしい味方が登場!
なんと、納豆メーカー(正しくはヨーグルトメーカー)をこのあいだメキシコへ遊びにきてくれた友人夫妻がプレゼントしてくれたのです〜!!

natto.jpg

前に炊飯器で手作り納豆に挑戦したときは見事に失敗して、納豆臭い大豆煮にしてしまったのですが、文明の利器、納豆メーカー(しつこいようだが、正しくはヨーグルトメーカー)を使ったら、めっちゃ簡単に納豆ができました。固めだけど豆の味がちゃんと濃くて美味しいです。
ありがとうYODEL博士とYMDさん!納豆ガンガン作ります!


納豆の話題とは全く関係ないのですが、1ヶ月くらい前、買い付けのアテンドでメキシコシティ内の2箇所のサンタ・ムエルテ(詳しくは以前サンタ・ムエルテの記念祭にいったときの記事)の祭壇に行きました。「呪われないといいな」とか冗談で言っていたんですけど、お客様も無事に日本へ帰り、家で安心していたところ、洗濯機に水を溜めていたのを忘れ、部屋を水びたしにしてしまったせいで足を床に滑らせ、後頭部を思い切り殴打して病院に行きました。幸い無事だったのだけど、そのあと数日間ぼよ〜んとして結構つらかったです。バチがあたったのかも!!(いや、私の不注意のせいか)ほんと、サンタムエルテを茶化すようなこと言っちゃいけません!!

それで思い出したのが、自転車映画祭BFF MEXICOで出会った青年イバンの自転車。

ivan.jpg
Bicisanjudas.jpg

メキシコでは最近ピストがはやっているので、彼のチャリもそんな感じだけど、他のヒップスター気取りの輩とはひと味違うのが、自転車の前方にゲットーの聖人サン・フーダスが祀られているところ(これは真似したいテクニックですネ!)。

tadeo.gif

サン・フーダスは裏切り者のユダと名前が似ているからという理由でカトリックでは最下位の聖人とされています。でもメキシコではそんな境遇にいるサン・フーダスが低所得層の支持を得て、不可能を可能にする、奇跡をおこす聖人、商売繁盛の神といわれています。
ちなみに私も守護聖人として家の祭壇に祀り、毎日拝んでおります(カトリック教徒ではないですが、サンフーダス信者です)。
そして、この最下層のサン・フーダスに見放されたら、いよいよサンタ・ムエルテにお願いをしなければならない….ちゅー話です。

で、このイバンの誕生日が10月28日で、サンフーダスの記念日と同じだそうで、それからサン・フーダスを信仰しているんだと。彼がある日仲間と自転車で横断するときに、ちょっとふざけてサン・フーダスと同じような片手をかざすポーズで運転をして遊んでいたら、その数日後に、なんと、サンフーダスのポーズのまま転倒してけがをしてしまったそう。それから悪ふざけをしないと心に誓ったそうです。

イバンはいまどきの若者で全然そんなふうに見えないけど、メキシコ市環境庁でECO BICI という、年間登録料を払ったひとは市内を自由に乗り降りできるレンタサイクルシステムの開発担当だそう。自転車を心から好きな人がそういう仕事できるのって、ええね。


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[ 2012/11/22 00:05 ] 日常と社会 | トラックバック(-) | CM(0)

ラティーナ2012年12月号 

現在発売中のラティーナ2012年12月号の海外ニュースメキシコにて、いじめをテーマにしたメキシコ映画、ミチェル・フランコ監督『Después de Lucía』について書きました。

Después_de_Lucía

心からは好きになれない感じだけど、とても印象に残る映画です。そのテーマから、国際的に話題を集めているようで、2012年カンヌ国際映画祭で「ある視点賞」を受賞しています。
メキシコのいじめ問題は年々深刻化していて、中学生の10人に4人がいじめに悩まされているそうです。
同映画は、カンヌで監督賞に選ばれたカルロス・レイガダスの『 Post Tenebras Lux 』を押しのけ、2013年アカデミー外国語映画賞のメキシコからの代表作品に選ばれました。

個人的には、メキシコのカルト映画監督ファン・オロルの伝記映画『El fantsico mundo de Juan Orol(フアン・オロルの素晴らしい世界)』(セバスティアン・デル・アモ監督)が好きだったので、アカデミーのメキシコ代表になって欲しかったのだが。



ファン・オロル(1897-1988)の映画はギャングのドンパチがあるかと思えば、セクシー姉ちゃんが踊るトロピカルなミュージカル調シーンが挿入されたりする突拍子のない設定のものが多く、当時酷評されたにも関わらず、興行的には大成功を収めていたそうです。近年になってそのシュールな感じが再評価され、「無意識のシューレアリスト」と呼ばれるようになりました。スペインはガリシアで生まれ、キューバで育ち、メキシコへ行き、ギャングの手先になり、女にモテたいという一心で映画監督になったという、その人生も彼の映画と同様、破天荒そのものでした。映画『El fantsico mundo de Juan Orol』は、そんな彼の人生を、白黒シーンを効果的に使い、レトロでキッチュな感じで描くのですが、不思議とオロルの情けないところ、人間くさいところが生々しくでていて、いい。フィルムが大事にされていた時代をすごく良く描いている。映画愛というか、フィルム愛に満ちていて、ラストでは思わず泣かされました。日本で公開されればいいんだけど....。

[ 2012/11/19 22:42 ] 業務報告 | トラックバック(-) | CM(0)

フェルミン・ムグルサが描いたパレスチナへの想い 

zuloakalicia.jpg

先日、フェルミン・ムグルサとバスクの女性3人のパンクバンド、ZULOAK のアリシアで行われたライブに行ってきた。

ZULOAKが80年代っぽくて、可愛くてかっこえがった~。バスク出身のバンドはたくさんあれど、女性でパンクで、バスク語で歌ってるというのは、希少なのだそう。
今回のライブは、フェルミンの新作映画、『ZULOAK』をメキシコシティドキュメンタリー映画祭で上映したため、それにあわせて行われた。映画はバンドZULOAKの結成エピソードを軸にしながら、バスクの女性ミュージシャンたちの声を集めた記録となっていた(詳細については、日本の雑誌に書けたらと思っているので、また実現したら報告します)。

ライブのなかでもパレスチナへの熱いメッセージを送っていたフェルミン。
フェルミンは、パレスチナのミュージシャンたちを捉えた素晴らしいドキュメンタリー映画『チェックポイントロック』を監督していて、そのテーマ曲である『チェックポイントロック』や『YALAH YALAH RAMALLAH』も演奏された。



イスラエル政府のガザへの容赦ない攻撃の様子はメキシコでも連日報道されている。
映画で捉えられていた人々や居住区はいまどうなっているんだろうか。
出演したミュージシャンのなかにはパレスチナにはもう住んでいない人たちもいるけれど、
故郷が破壊されていく姿を見てどんな思いで過ごしているのか。

もう暴力はたくさんだ。


映画『チェックポイントロック』について、詳しくはこちら

[ 2012/11/18 12:37 ] 音楽 | トラックバック(-) | CM(0)

入院中に読んだ本 

退院してからもう3ヶ月になろうとしています。手術入院体験記も続きを書かずにそのままになっていますが、
信じられないほど元気になりました。
フランケンみたいな腹の傷もだんだんふさがってきて、体調はとってもいい。
先日の診察でも経過は良好、酒もセックスも自転車も解禁していいと言われました。
外出が自由にできるようになったし、コンサートなどのイベントにも行けるようになったのがめちゃくちゃうれしーです!!
仕事はすでに再開していて、取材も行ってます。
でも、以前よりはすぐに疲れてしまうし、酒にもめっぽう弱くなってしまいました。
ちょっと休み休み、やっていきたいと思います。

ところで、入院中に読んだ本2冊を紹介します。
もっとたくさん本が読めるかと思って、いろいろ持って行ったのに、
あまりにしんどかったので、結局2冊しか読めなかった。
しかし、2冊とも入院時の閉塞的な状況から気をそらさせてくれる、まるで旅しているような気分にさせてくれるいい本でした。
本があれば、どんなところに居ても旅はできるね。

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まずはバルセロナに住む友人EBITAさんが贈ってくれた本、マヌ・チャオの父、ラモン・チャオの『チェのさすらい』。
この本はEBITAさんと新宿のカフェ・ラバンデリアの方々によるグループ、Quarte Gatzが出版しました。
(そのブログはこちら
セルバンテスの『ドン・キホーテ』とチェ・ゲバラの『モーターサイクル南米旅行記』(「モーターサイクルダイアリーズ」のネタとなった本)をラモン・チャオの独自の解説でひもといていく本編は、こんなひどい社会でもサバイバルしていけるんだという勇気を与えられるし、面白いんだけど、とくにイグナシオ・ラモネが本書のために寄せた文がめちゃくちゃいい。
ラモン・チャオが自分の空想キャラクターの入れ墨を身体にびっしり入れていくというエピソードが、なんだかすごく気に入りました。

roji.jpg

もう一冊はメキシコに住んでいる友人たち(彼らはメキシコシティで、とってもかっこいいお店をやっています。詳しくはこちら)が、貸してくれた、上原善広の『日本の路地を旅する』。
中上健次が、「路地」と呼んでいた被差別部落。これは著者上原氏が日本中の路地を歩いた記録であり、紀行文です。上原氏自身が大阪の路地出身なのですが、重く扱われがちで、タブー視されている「路地」を、きれいごとを語るわけでも、差別だけを大きく取り上げるのでもなく、淡々と風景を描いているのがいいです。
その淡々のなかに、リアルさがあり、あたたかみがある。かつては日本じゅうの町に存在した「路地」というものについて、それをなかったことにしようとする世の中の不思議についても鋭く切り込んでいると思いました。
上原氏は世界の「路地」も取材しているみたいなので、メキシコのことも取り上げていただけたらいいなーと勝手に思っています。いつか一緒にメキシコの路地を歩けたら面白そうです。

[ 2012/11/17 22:42 ] | トラックバック(-) | CM(0)

シルバナ・ケインのアルバム『ラ・ハルディネーラ』 

MCS3097.jpg
シルバナ・ケイン
『ラ・ハルディネーラ』MCS-3097

Music Campから発売中、ペルー生まれ、カナダ育ちのシンガー、シルバナ・ケインのアルバム、『ラ・ハルディネーラ』のライナーを書かせていただきました。シルバナはカナダで、パシフィカというグループで活躍中。このアルバムがソロデビュー作となります。
アルバムの大半が、メルセデス・ソーサが歌った曲の数々や、ビオレータ・パラ、アタウアルパ・ユパンキなどヌエバ・カンシオン系の有名曲なのですが、アルゼンチンのいまっぽいフォーク系ポップスやブラジルのボサノバ、MPBを彷彿とさせる音で、とても洗練されている。でも、それぞれの歌に宿る、女のど根性的な魂はちゃんとあるのが、いいです。オシャレなだけではないのは、歌詞を読んでいただければ、伝わるはず。個人的には、チャブーカ・グランダ(アフロ・ペルー音楽の重鎮)やフィト・パエス(アルゼンチンロックを代表するシンガーソングライター)の曲もあるのが嬉しい。
ちなみに歌詞対訳はタガギワ・ユーヤさんです。ユーヤさんは、サパティスタコーヒーがメニューにある、新宿2丁目の抵抗のカフェ、ラバンデリアでもラテンな勉強会を時々やっているようなので、興味ある方はぜひ行ってみてください。ラテンアメリカを愛し、バリオの心意気も理解している希少な若手研究者です。


試聴はこちらで、できます!



[ 2012/11/13 09:44 ] 業務報告 | トラックバック(-) | CM(0)

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