El fandango en la frontera

辺境のファンダンゴ。メキシコ在住ライターのラテンアメリカ情報ブログ。

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国境音楽に惹かれて 

前回の記事の「最近気になるメキシコ音楽」で、ふざけたものしか紹介しなくてすみません。というわけで、もう少し突っ込んで、気になる音楽を紹介します。

ティファナのノルテック・コレクティヴなど、かねてからメキシコ国境は、首都より面白い音楽が生まれる土壌があるなあと思っていたのですが、最近、それを実感するような面白い奴らがどんどん登場しています。

そのなかのひとつのグループで、LATINA2011年12月号のミューテック・メキシコのレポートでも紹介したティファナ、サンディエゴを拠点とするエレクトロ・トリオ、LOS MACUANOS(ロス・マクアノス)。

Los-Macuanos.jpg

メンバーは3人ともまだ20代前半の、お肌つるつるで、ほっぺも赤い感じの青年たち。アイロンがちゃんとかかったシャツをきていて、なんか無表情なのがイイ。
へっぽこパーカッションとビンテージシンセ、ベースの妖しい音色とエレクトロが融合。メキシコの大衆ポップやトロピカルをネタに硬質ビートで味付けした感じ。
2011年末に、彼らがモンテレーでライブをやったときの映像が良いので紹介します。これで、少しでも彼らの面白い雰囲気が伝わると思う。



このビデオで彼らへのインタビュー映像が出るのですが、簡単に訳すと、ここ数年の国境地帯での麻薬組織抗争による暴力や不穏な空気に堪えきれず、音楽で表現していこうと思ったそう。

現在すべての彼らの音源がダウンロードできるようなので、
ぜひ、チェックしてみてください。
フリエタ・ベネガスのリミックスなんかもやっているのだが、
2010年のアルバム『El FIN』がおすすめ。

ここから 


そして、国境の音楽シーンの盛り上がりに貢献しているのが、ティファナを拠点とするスタティック・ディスコス
2012年で10周年を迎え、40リリース目のコンピレーション『Residual Stock』はフリーダウンロードできます。
なかでも私のお気に入りはメヒカリ在住のFAXの曲。

Static_Residual040_Or1-300x300.jpg

ここから

しかし、最近の音楽、本当にダウンロードばっかりになってきたな。
スタティック・ディスコスのオーナーEJIVALは、もう、CDを生産しない方針にシフトすると語っていたんだけど、なんだか寂しかった。
データ化に違和感を覚え、いまだにCD持っていないと落ち着かない私は、太古の人間なのだろうか。
それか、単なるモノフェチ?
データは場所も取らないし、重さもない(パソコン内を占領するけど)。手軽で便利だ。
でも、このままだと音楽がどんどんテキトーに扱われていく気がする。
データだけだったら、アルバムジャケットとかの必要性があまり感じられないし、
顔が見えない音楽ばかりになるのだろうか。
CDが売れないということは、アーティストは、ライブをガンガンやるしか道がないな。
それか、アナログをあえて売るか。
いったいどうなっていくのだろう....。

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[ 2012/01/24 12:38 ] 音楽 | トラックバック(-) | CM(0)

最近気になるメキシコ音楽 

Latina2012_2.jpg

2012年1月20日発売のラティーナ2012年2月号の海外ニュースで、2011年話題になり、これからも盛り上がりそうなメキシコの音楽事情について書きました。このブログのメキシカン超トンガリブーツの記事で紹介したモンテレーの若者3人組、3BALL MTYや、youtubeでジャスティン・ビーバー方式の売り込み方で話題になったバスケスサウンズやら、メインストリームを行くアーティストたちを取り上げたわけですが、そこに全く書けなかった、私が個人的に気になる音楽を紹介します。

きっと、ネタがローカルすぎる上にコテコテで誰もついてこれないかもしれませんが、気になるものは気になるんじゃい!

[ 2012/01/23 20:39 ] 音楽 | トラックバック(-) | CM(0)

クエルナバカで治療3 

最近体調はすっかりよくなったんだけど、先日行った総合病院での診断で、
手術で卵巣付近の腫瘍を取ることに。しかし、医師の態度が気に喰わない。
簡単に「手術だ!」と言ってる感じがヤダ。

そんなこんなで、色んな意見をきくために、私は現在3つの医師にかかっている。
ひとつは国立総合病院、ふたつめは最近かかりはじめた、フェミニズム活動家たちがやっている診療所。ここの女医さん、すごく有名なひとらしく、メキシコにおける自然分娩の第一人者だそう。歳は60近いし、格好もとてもフォーマルなんだけど胸元にでっかい入れ墨が入ってて、カッコいい。そして、3つめは3ヶ月くらい前から通っているクエルナバカのオルタナティヴ療法診療所。磁石と霊気によって身体のエネルギーを整え、薬草エキスを服用する治療法。薬がなくなってきたので1ヶ月ぶりに、クエルナバカへ行ってきた。

前回の診療

実は、いまだにその効果を半分疑っている私だが、体調はすこぶるいいし、毎年クリスマス時期になっているアレルギー性もみの木花粉症が、すっかり出なくなった!今までは抗アレルギー剤を飲まないとぜんそくみたいになってたのに。

今回の診療では、1ヶ月くらい前に下腹部に炎症が起こって大変だったことを話したら、何が原因かじっくり調べてくれたんだが、病気の要因となるBICHO(悪者)はいなくなっているけど、「ケチャップとコーヒーはダメ。書斎の机のところに悪いエネルギーが溜まっているようなので、位置を変えなさい」と言われた。あと、夫が喫煙者なのだが、その煙が私に悪い影響を与えているらしいので、避けるようにとのこと。ケチャップはそんなに好きじゃないからいいけど、しばらくコーヒー飲めないのはつらいな...。

診療中、先生はおもむろに立ち上がり、こう言った。
「喜多郎って知ってるか」
私はうわ~とひきながらも、「は、はい」と応えた。
どんな音楽もリスペクトするさ。人にはいろんな好みがあるし否定もしない。
でもどうしても話題を共有して心から盛り上がれないのは、喜多郎と、ラッセンと、相田みつを なんだよ!心のせまい私でごめん。
先生は頼んでもないのに、喜多郎のCDをかけた。
「日本が誇る偉大なアーティストだ。彼のCDを全部持ってる。25年前にメキシコの国立音楽堂で公演したときは超満員だったさ。日本でも有名なんだろうなあ」と、懐かしそうに語った。私は思わず、「はい!喜多郎の奥さんは有名なヤ○ザの娘です!」と口走ってしまったが、それは彼にとって不要なサブカルチャーだった。
きまずい雰囲気のなか、話題を変えるかのように、夫が先生に質問。
「病気が婦人家系なので、夫婦の夜の営み(ぶっちゃけセックス)が怖くてできません。再開してもよいのでしょうか?」と質問したら、
奥の待合室にいる夫の妹にまで「今から大事な話をするから来なさい」と呼びだし、
「セックス、セックス...セックスの話をするのは、恥ずかしいことではありません!!」
と語りだした。なんだか三枝の爆笑クリニックに呼ばれた夫婦みたいな気分になってきたが、そんな関西おモロな感じにまとまるはずはなく、先生はひたすらセックスの美しさについて詩を読むように語る。そして、それはインド哲学にまで至った。あまりに話が長いので、そのあいだ私はトイレに2回もいった。
結論は「夫婦の営みは再開してよろしい。ただし愛情を持って相手に向き合うこと」と、いう非常にまっとうなものでした。






[ 2012/01/23 10:20 ] 日常と社会 | トラックバック(-) | CM(0)

アナ・ティジュ『LA BALA』日本発売! 

BG5122.jpg

アナ・ティジュ『ラ・バラ』(BG-5122)

2011年のグラミー、ラテン・オルタナティヴ・ミュージック部門で世界デビューアルバム『1977』がノミネートされ、レディオ・ヘッドのトム・ヨークが同アルバムの収録曲『1977』をフォロワーに推薦したことから、話題になったMC、アナ・ティジュ。新作『ラ・バラ』が2012年1月22日にミュージックキャンプより日本先行発売されます!(初回分はPV2曲入りDVD-R付!)

そのライナーと歌詞対訳をやらせていただきました。
本当に素晴らしいアルバムなので、ぜひ聴いてほしい。

試聴はこちらから

このアルバムからのシングルカット『ショック』は、何度聴いても泣ける。聴くたびに勇気を与えられます。
現在、チリの中高生を含む学生たちが政府へ教育制度の改変を要請してデモや学校の占拠を行っているのですが、その運動をサポートするために生まれた曲です。あまりに感動したので、以前のブログ記事でアナのシングル『ショック』について書いたときに、勝手に勢いで歌詞対訳をやったのですが、今回のアルバム発売で、ライナーと4曲の歌詞対訳をやる機会を与えてもらえて、ほんと光栄です。『ショック』もそうですが、他の曲の歌詞も鋭く深いメッセージが込められています。ぜひ読んでください。
これは日本を含む世界じゅうの闘っているひとたちに捧げられているアルバムだと思います。

学生運動に実際に参加する若者たちが出演し、占拠中の学校で撮影されたショックのPV↓


チリ人活動家マリア・エミリア・ティジュ と ロベルト・メリノの娘であるアナは、1977年にフランスで生まれました。マリアとロベルトはピノチェト政権の軍事クーデターにより、1973年からフランスに亡命し、異国の血で娘を産んだのです。そしてピノチェト政権崩壊後の1990年代、アナは両親とともに、チリへ移住。そこではラテンアメリカのヒップホップがまさに成長期でした。マキサというグループのフロントMCとして大成功を収め、現在はソロで活動する彼女は、いまやラテンアメリカを越え、世界にその名を知られるMCとなりました。
アメリカ合衆国に翻弄されたピノチェト、そしてそのピノチェト政権により亡命した活動家カップルから生まれたアナの抵抗のライムが、アメリカ合衆国最大の音楽の祭典で鳴り響くことになったのは、ものすごいことですよね。時代は変わっていくのです。

BG50901.jpg
Ana Tijoux『1977』  

試聴はこちら

[ 2012/01/18 19:58 ] 業務報告 | トラックバック(-) | CM(0)

ソトコト2011年2月号 メキシコ流エコロジー建築 

cover_201202.jpg

久しぶりにソトコトのお仕事をさせていただきました。

1月4日発売のソトコト2012年2月号の特集、「あたらしい自給自足」。
脱原発や環境活動に関わる、女優の吉本 多香美さん一家の石垣島での移住生活や、国内外であたらしい自給自足を生活に採りいれている人たちが紹介されています。

その特集のなかの、『メキシコ流リサイクルでカッコいい生き方』という記事を書かせていただきました。

メキシコ北部、バハカリフォルニア州エンセナーダ在住の建築家カップル、アレハンドロ・ダコスタさんとクラウディア・トゥレントさんたちの手がけた、リサイクル素材や自然に還る素材でできていて、電気を極力使わない住宅やワイナリーなどの建築の数々や、ふたりの活動について取り上げています。

オアハカやチアパスなどの先住民コミュニティで働いた経験をもとにし、先住民から受け継がれた知恵がつまっている彼らの建築は、見た目にもあたたかみがあって、かっこいいし、その哲学も深い。
わたしも今回の取材で、家への考えかたが180度変わるほど影響を受けました。

写真はメキシコ在住の写真家、鯉谷淑敬さん、編集はソトコトのスティーブ・ジャービスさんで、14ページに渡る記事です。
前回、オアハカの民族植物園の記事をやったときと同じメンバー。
鯉谷さんの素晴らしい写真と、アレハンドロさんとクラウディアさんの協力のおかげで、とってもいい記事になりました。

以下は撮影の合間に私が撮ったもの。

PC073951.jpg
アレハンドロ家の玄関脇には夫妻が先住民コミュニティで働いた各地のメタテ(トルティージャの粉をこねるための石器)が並んでます。

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これが家の一部なんて信じられる??
くわしくは、ぜひ記事をご覧下さい!


メキシコは今、ものすごい勢いで発展しています。まるで経済成長期の頃の日本のようです。

アレハンドロさんとクラウディアさんの建築は、そんな先進国のマネをしはじめ、発展し続けるメキシコ社会に警鐘を鳴らしているかのようにも見えます。

メキシコにも2024年までに原発を3箇所も増やす計画がありましたが、メキシコ湾のガス発見により、天然ガスと自然エネルギーにシフトすることになったそうです。マジで良かった....。でも、これって、結局アメリカのいいなりでガス田開発に力を入れるために決まった方針のようですが...
Bloombergの記事参照)

さて、取材のこぼれ話を。

[ 2012/01/04 17:42 ] 業務報告 | トラックバック(-) | CM(0)

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